幼なじみの初恋

「冷たーい」

「もういいかな」

「耳の感覚全然無いよー」

「いくよー」


針らしきものを耳たぶに当てているのか

分からないけど新さんの顔が真剣。


「よし、あいた」

「え?」

「あー触らないで、消毒しねぇと」

「うん・・・」


なにが起きてるのか分かんない。

数分後チリチリと耳たぶが

かすかに痛くなってきた。


「痛いぃ・・・」

「大丈夫、そのうち慣れるから」


うわ、キラッキラスマーイル!!

って今はそれどころじゃなーい!!

耳がっチリチリするーーー!!


「じゃあとはるきあよろしくね」

「おう」

「新さん、ありがとう」

「あぁ!!」


パタリと新さんがいなくなって

寂しいのか静かになったのか・・・


「かけるまだ痛い?」

「ちょっとね」

「そろそろピアスつけるぞ」

「うん」


ピンク色の可愛いリングピアス。

るきあとお揃い。

絶対外さない。

死んでも外さない。





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