幼なじみの初恋
「で?!誰なのよぉ~~~~!」
肩を大きく揺らしてくる瑠亜ちゃん。
「ちょ・・・やめっ・・・」
「白状しなさい~~~」
「る、るきあのお兄さんなの!!」
「へ??」
ピタリと動きが止まって
瑠亜ちゃんらしくない返事が返ってくる。
「う・・・嘘つけぇ~~!」
「ほんとだよ??」
「・・・えええええええええええ」
カフェの窓際だとは言っても、
大声を上げたら注目の的。
一気にここにいたお客さんがあたしたちを見る。
「ちょっと・・・しーーーー!!!!!」
「ご、ごめん・・・」
ったくもぉ・・・
瑠亜ちゃんったら・・・
「あ・・・あれ・・・」
「え??」
瑠亜ちゃんの目線の先。
「る、きあ・・・」
「るきあ様なんで・・・」
ザワザワと胸騒ぎが騒ぎ始める。