幼なじみの初恋
「とにかくシャワーして、体暖めて来いって・・・」
「でも・・・」
「でもじゃねぇし・・・」
尚くんはアタシの手を柔らかく握ると
「ほら、つめてぇじゃん。行って来い。」
「・・・うん・・・」
尚くんに感謝しなきゃ。
でも尚くん、アタシに向けて
大丈夫?って聞いてこなかった。
なんでだろう??
「ふぅ・・・」
暖かい雨がアタシの体を温める。
やばっ・・・
考えたらまた泣きそう・・・
「早く出よう・・・」
1人でいるとダメだ。
尚くんと早く喋ろう。
なんでもいいから。
お風呂から上がったらリビングに
尚くんがいた。
「あ、上がった?」
「ごめんね・・・いろいろ・・・」
「いいよいいよ」
そう言ってココアを出してくれた。
温かい・・・
「いただきます。」
「どーぞ」
なんでこんないに尚くんは暖かいんだろう。
「なんかあった??」