幼なじみの初恋
「いいの?返事しなくても。」
「いいの、今はいいの。」
「そっか」
にこやかに笑う尚くんは本当にいい人だと思った。
「腹減ってない?」
「えっ??」
「俺腹減ったからなんか食おうかな~って思ってさ。」
「アタシは大丈夫っ・・・」
ぐううううううう
「っ・・・///」
「ほら、腹減ってる、なんか作るから待ってて」
頭をポンポンとしてくれた尚くん。
すごくすごく安心した。
優しすぎる・・・優しすぎるよ・・・
「くっ・・・・・・ぅぅっ・・・」
涙が溢れ出す。
なんでこんな優しい人が・・・
尚くんと出会っていればよかったのかな??
「かける??」
「ごめんっ・・・ごめっ・・・」
「大丈夫。泣かなくても大丈夫。落ち着くまで俺が傍にいるから。」
「ん・・・」
抱きしめられる。
尚くんの鼓動が聞こえた。
涙が引いていく。なんでだろう。
ねぇ尚くん。
アタシはちょっとだけ・・・
尚くんの優しさに溺れてもいいですか??
溺れたらいけないことですか??