幼なじみの初恋

バンッ


思い切り玄関と扉が開く。

開いたと思ったらリビングの扉が思い切り開く。


「尚!!!!!!!」


尚くんの名前を呼んだのは・・・


「るきあか・・・」


なんで・・・今・・・来るのっ・・・


「・・・は??何これ。」

「るきあが悪い。」

「は?俺?」

「かけるを傷つけたお前が悪い。」

「俺がなんかしたか??意味わかんねぇし」


<<意味わかんねぇし>>

頭の中でリピートされる。

意味分かんないなんて・・・

よく言える・・・


「るきあは誰か好きなの??」


不安を抱えたままの心で、

返事を聞く覚悟もできぬまま、

そんな馬鹿なことを聞いていた。

もし・・・好きな子がアタシじゃなかったら??

あの子だったら??

アタシはどうなるの??

またただの幼なじみに戻るんだ。

ぎゅっ、ってしてくれない。

キスも、してくれない。

そんな関係に戻るんだ。

あの子に、ぎゅっ、ってして

キスまでするんだ・・・









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