幸せロード

「はぁ…」
ため息を一つつくと、煙草に火をつけた。
携帯を開きさっき来たメールを見る。

30歳前です。

とだけ書いてあった。
「誰でも一緒だよ…。」


しばらくすると、インターホンが鳴った。
「どうぞ」
たばこを吸いながら玄関に目を向けると、そこには
数学教師の暁吉遥斗がいた。

は?なんで暁吉がいるの?
ありえない…どうしよう…

「よぉ今井。」
「……なんで、先生がいるの?」
衝撃的過ぎて何も言えない。

あたしが突っ立っているといきなり部屋へあがりこんできた。
あたしは腕を掴まれ軽くベッドに投げられた。
「俺とやってくれるんだろ?」
あたしはこの時初めて男を怖いと思った。


今すぐ逃げたい、そう思った。
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