幸せロード
「……なんですか?」
今の雰囲気、すごく苦手だ。
「お前、今日もやるつもりか?」
何?あぁ、売春の事?もちろんだよ。
と言いたかったが、やめておいた。
家に来られるといろんな意味で困るし。
「今日は由梨んち行くんです。」
暁吉はあたしの顔を覗き込み、「ではなぜ岡田がいないんだ?」
岡田とは、由梨の苗字だ。
「えーっと…先に帰りました。」
暁吉は、あたしが嘘をついているとわかったらしい。
あたしが目を背けていると、いきなり秋吉の顔が
近づいてきて、あたしの唇に触れた。
必死に振り払おうとしたが、やはり男の力には勝てない。
強引に舌を入れられ、自由を奪われる。
手がスカートの中に入ってきた。
「せんせっ…ここがっこ……」
そうあたしが言うと暁吉は手を止め唇も離した。
「次お前の部屋に男が入っていくのを見たら、ただじゃおかないからな」
そうあたしを睨みつけて、教室を出て行った。
心臓止まるかと思った…。