君を想うと~triangle love~
やだ!!

やだ!!!!!!





桐谷慎のキスから逃れようとじたばた体を動かすけど思うようには動かない自分の体。





それどころか……






「んっ…はぁっ…」





自分の意思とは関係なく甘い声を上げてしまう私の本能。








「ほら、口開けて。」







妖艶な笑顔と高揚した肥で耳もとで囁く桐谷慎。








イヤだ。
そんなこと絶対したくない!!




グッと歯をくいしばってプイッと横を向く。

そうしたらもうキスなんてできないでしょう?





そう思っていたのに。





「強情だね、高宮は。」





そう笑って。
桐谷慎は私の背中に手をまわすと私の腰骨の辺りから首筋までの背筋をツゥっと軽く指先でなぞる。





「アぅ…っ」






ビクン






快感にカラダが反応して思わず顔が上を向いてしまう。





「上出来。」



「…やぁっ…!!」







桐谷慎は愛しそうな目で私を見つめて微笑むと。
まるで私の唇を食べちゃうみたいについばむようなキスをする。




「…んっ…!!!」






そして桐谷慎は深く私に口づけた。
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