君を想うと~triangle love~
「…んっ…、はぁっ…。」






桐谷慎は更に深く私の口内を犯していく。






桐谷慎なんて大っキライなのに。

こんなヤツに体を自由になんてされたくないのに。






桐谷慎と絡まる舌が、唇が。
すべてがきもちいいなんて…


私のカラダはどうかしてる。







「気持ちいーでしょ?
ほら、俺のキスにちゃんと答えて。」







やだ!!
絶対にそんなことしたくない!!






そう思ってるのに。







どんどん抜けていく体の力。

とろけていく思考。

体の芯が熱くなるような高揚感。






「愛してるよ、高宮。」








散々私の唇を堪能したあげく。
耳元で囁くセクシーボイスにゾクっときて。







ピクンっ







体が思わず反応する。




そんな私を見て




「可愛い。
愛してるよ、高宮。」






チュッとホッペにキスをして。
桐谷慎は柔らかに笑った。



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