君を想うと~triangle love~

④好きだよ。




「うーん、まぁアンタの怒りはもっともだけど部長さんの言い分もわかるな~。」





その日の夜。

私は帰って来た理央を捕まえて愚痴の応酬。




1人イラついてる私の話をウンウンと聞いた後。
理央の口から飛び出したのは意外な答えだった。






「だってよ?10年間連絡も取らなければ、すれ違いもしなかった男を想ってるなんてさー。

あたしからすれば妄想に恋してるとしか思えないわぁ~。」






ショールを首から外しながら、ウンウンと頷く理央。




「そんなことない!!!」

「ハイハイ。
じゃーそう思えばいいじゃん。」





理央は呆れたようにため息をつくとソファーにどっかり座る。





「嫌いな人なら無視しとけばいい。
それができない…って時点でアンタは負けてんのよ。」





はあっ!?なにそれ?!
意味わかんないんですけど!!!!





「無視したくても無視できない存在…って時点でアンタは強烈に意識してんのよ、部長さんを。」






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