君を想うと~triangle love~
理央としばらく話して部屋に戻る。
部屋着に着替えて携帯を見るとメールの着信が1件。
『金曜日はすぐに沖縄行けるように荷物、駅のコインロッカーに入れとこうな。
あ~!!!超~楽しみ!!!!!!
秀人』
ふふっ。
しゅーちゃんの喜んでる顔が目に浮かぶ。
『うん。私も楽しみ♪
水着も持っていくね。
伊織』
幸せ。
しゅーちゃんとこうしてることが何よりも幸せ。
よそ見なんてしたくない。
理央に言われた通り恋愛にルールなんてない。
好きになったら仕方ない。
それはすごくよくわかる。
だけど…。
そんな必要もないくらい私はしゅーちゃんを好きなんだよ。
だーかーら!!
桐谷慎は…ただのエロ魔神!!!!!!!!
天敵以外になりえないっ!!!!!!!!
あんなヤツ。
ぜーったいに好きになんてなるハズない!!!
私には選ぶ権利があるんだ!!!!!!!
今日は桐谷慎のメールに返事なんて絶対しないと、息巻いて臨んだケータイメール春の陣。
意外なことに。
桐谷慎からのメールはその日どんなに待っても、届くコトはなかった……。