君を想うと~triangle love~
会社帰りにしゅーちゃんに連れてきてもらったのは渋谷のCobra(コブラ)。




しゅーちゃんの友達、祐吾さんのバーだ。







「あ~、いらっしゃい。いつもの席空いてるぞ?」







祐吾さんはしゅーちゃんを見るなり奥のソファーシートを指差す。







「ラッキー!!伊織、行こう!!」




しゅーちゃんは私の手を握ってソファーに向かって引っ張っていくと。



「ふわ~!!今日もよく働いた~!!!!」



ドカッと勢いよくソファーに座った。





「そんな乱暴に座ったら壊れちゃうよ??」



しゅーちゃんに続いてちょこんとソファーの隣に座る。





「い~の。このソファーは俺のだから。」



しゅーちゃんは子どもみたいに笑うとわたしの右手をキュッと掴む。





「ご褒美がないと仕事なんて出来ないしね。」






そう言うと。
しゅーちゃんは背中に両手を回して優しく私を抱きしめる。





「僕にご褒美くれませんか、高宮さん。」


「へっ!?」



耳もとで今…なんか変な発言が聞こえた?!




驚いてしゅーちゃんの顔を見ると





「ココでキスして。」






しゅーちゃんは熱っぽい目で私を見つめていた。
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