君を想うと~triangle love~
次の日。
「だから!!
そのやり方は飲めませんと何度も言っていますよね!?」
桐谷慎の怒号がオフィス内に響く。
ギョッとして桐谷慎を見ると電話の相手にヤツはキレてる様子。
「この件の責任者は私です。何度もいいますが私は自分の考えを曲げる気は一切ありません!!!!!!」
ガチャン!!!!
桐谷慎はまくし立てるように言うと、乱暴に受話器を置く。
な、なんなのアイツ~!!!
広報部に一気に走る緊張感。
誰も一言も発さない。
「あ~クソッ!!
わるい、ちょっと行ってくる。」
そう言うと。
桐谷慎は分厚いファイルを持って広報部を出ていった。