君を想うと~triangle love~
「うそでしょ…??」


「ホント。」





桐谷慎は私の反応を面白がるみたいにニマニマ笑う。





「俺の家はアリストコート901。
高宮さんのおうちは??」





信じたくない!!!!
こんな偶然悪夢のようで信じられないけど!!!!!!







「あ…アリストコート301………。」


「上出来。」







そう言って。
桐谷慎はフェロモンスマイル。


私はと言えば、あまりの急な展開についていけずに思考も行動もストップ状態。






確かによく会うな~とは思ってた。


同じ駅とはいえ、しゅーちゃんとは滅多に会わないのに、桐谷慎にはこの2週間で何回も遭遇してる。






近所なのかもとは思ってたけど、まさか同じマンションだったなんてぇ~!!!!!!!!!







「運命感じちゃうよね~。」

「感じません!!」

「え~?
俺は高宮の社員名簿みた時、神様のお導きかも~って思ったよ?」


「まったくもって思いません!!!」





こんなの悪魔のお導きじゃない(涙)
神様なんていやしないわよ!!!!!






「ま…そんなこんなだから、苦しいことがあった時にはいつでも…」



「行きません!!!!!」






鼻息荒くまくしたてると。

桐谷慎はフフッと笑って




「素直じゃないね。」




と微笑んだ。
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