君を想うと~triangle love~
桐谷慎に肩を貸したまま。
901の部屋の前にたどり着く。





「ゴメン高宮。
俺のカバンの中からキーケース取って。」







言われるがままに鞄に手を入れるとVUITTONのモノグラムのキーケースを発見。




キーケースの中から私の部屋と同じタイプのキーを見つけると。

私はガチャ…と桐谷慎の部屋の扉を開けた。






扉の中は白を基調にで統一された都会な雰囲気満点のおしゃれな部屋。




ゆったりしたL字ソファーに高そうなローテーブル。

カウンターキッチンにはワインセラーのようにワインが並べられている。







部屋はその人となりを表す…って言うけどホントだな。






シンプルで隙がない。







この部屋の印象は会社での桐谷慎の印象、そのまんまだと思った。








「ゴメン、正面の部屋が寝室だから連れてって。」








桐谷慎が指差した先にゆるゆると進む。






そして正面の扉を開けると。







今度はダークブラウンで統一されたシックな落ち着いた部屋が目の前に現れる。






部屋の真ん中にはダブルベッドがデーーーンと存在感たっぷりに主張している。






や…ヤバイかも…!!!!!!








目の前のダブルベッドに圧倒されて正気になったのもつかの間。








ドサっ。






私の視界は反転して、ベッドにドサリと押し倒される。








「高宮は…無防備すぎるね。」








正面には…桐谷慎の悩殺スマイル。









ヤバい。






初めてこの状況をヤバいと思った。
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