君を想うと~triangle love~
しゅーちゃんを好きなのも本当。
桐谷慎を欲しいと思うのも本当。
だから…罰があたったんだ。
そう思った。
桐谷慎のせいにして。
アイツに溺れそうになって。
このまま溺れてもいいなんて思ったのは自分なのに。
全てを桐谷慎のせいにしてこの身を委ねよう……
なんて卑怯なこと考えてたから罰が下ったんだ。
ズルいのは私。
愚かなのも私。
しゅーちゃんと桐谷慎。
二人の男を欲しいと思う私が…
誰より一番罪深い。
「ゴメン…なさい。」
勇気を振り絞って蚊の泣くような声で訴えると。
「伊織。それは誰に対してのゴメンなの?
部長?それとも…俺に?」
しゅーちゃんの震える声に驚いて。
バッと顔をあげると
しゅーちゃんは笑ってた。
泣きそうな顔をして…笑ってたんだ…。