君を想うと~triangle love~
『もう、私のコトいっつもそうやってバカにして!!
私ももう大人だよ!?』
伊織が聞いてたらそう言われそうで。
アイツのプリプリ怒る顔を想像して“ププッ”と笑うと。
「藤堂くん…、ホントに好きなんだね。カノジョのこと……。」
何故だか水島は寂しそうに微笑んだ。
なんとなく。
なーんか意味ありげな水島の笑顔に引っかかりは感じたけど。
祐吾につれられて、いろんな先輩のとこ行って。
酒を注がれてガンガン飲んでたらいつのまにか俺は相当酔っぱらってしまって。
いつの間にか…記憶をなくしてた。
どうやって帰ったのかは覚えてない。
だけど…。
久々に夢の中で伊織に会った。
なんでだかわかんないけど
「もう!!飲み過ぎだよ!!
大丈夫??」
伊織は何故か俺のアパートにいて。
プリプリ怒りながら水を持ってくる。
あー、もうウルセー。
いいじゃん、気持ちよく飲んでんだから。
「そんな飲み方してたら国体行く前に体壊すよ!?」
ウルサイ。
そんなこと伊織に言われたくねーよ。
俺は伊織の手をグイッと掴んでベッドへ誘い込む。
手に持ってたコップが俺の胸板に転げ落ちて、服がビショビショになったけど…。
酔っぱらいの強さからか。
そんな些細なことはちっとも気にならなかった。
「あんまりウルサイと襲っちゃうよ?」
アイツの唇を無理やり奪ってシャツの中に手を入れると。
伊織は俺の手をギュッと握ってこう言った。
「いい…よ?」
俺はその言葉を聞いて。
まるで獣のように伊織の体を求めて…、アイツの服を強引に脱がせた。