君を想うと~triangle love~
な…んだよソレ…。






水島の言葉を聞いて俺は更に頭が痛くなる。





あっさり後腐れない、その場の雰囲気だけのHならまだマシだった。



何も言わずに“忘れる”って言ってくれたらどんなに楽か……。




こんなところで…

今さら俺のコトが好きだなんて言われても対処に困る。









俺にどーしろって言うんだよ……!!!!!!










自分が勘違いして抱いたくせに、そんなことは棚に上げて。

俺は水島へのムカつきでいっぱい。

ホント…俺は今も昔もちっちぇー男だと思う。







そんな中…





♪Rrrr…Rrrr……♪







ノーテンキに響くケータイの着信音。

ケータイを見なくてもわかる。

電話の相手は……伊織。

この着信音はアイツ専用の黄色いクマの音楽だから。







「電話…でないの?」

「…出られる状況じゃねーだろ?」









こんなドロついてる中で伊織と電話なんて出来るハズない。






しばらくすると着信音はプツリと切れた。







代わりに…



♪ピンポーン♪




鳴ったのは俺の部屋のインターフォン。








ババッと近くにあったジャージとTシャツを着て。
ガチャリと扉を開けると。









「へへっ。
…来ちゃった♪」










目の前には…

高宮伊織が立っていた。
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