君を想うと~triangle love~
ギィっ……。
約束の時間よりも少し早くついた私はゆっくりとCobraの赤い扉を開ける。
フロアに流れるミディアムジャズとビリヤードの音。
笑い合う男女の声に、軽やかなシェーカーの音。
相変わらずCobraは大人の雰囲気満載だ。
フロアをカツンカツンと歩いていると
「伊織ちゃん!!こっちこっち!!」
カウンターから祐吾さんが声をかける。
「あっ、祐吾さん。
お久しぶりです。」
ペコンと軽く挨拶すると
「秀人から話は聞いてるよ。とりあえずココ座って。」
いつもみたいに男らしい笑顔を向けながら。
祐吾さんは目の前のカウンターを指さした。
言われるがままにカウンターへ腰かけると、祐吾さんは
「とりあえずコレでも食べてて」
と、キスチョコの盛り合わせを冷蔵庫から取り出した。
「ありがとうございます。」
祐吾さんがくれたキスチョコはひんやりしてて甘くて美味しくて。
疲れた心にその甘さが染み渡る。
「ちょっと精神的に参ってたから…、凄く美味しいです。」
祐吾さんの気づかいがうれしくて。
素直にそう伝えると、祐吾さんは困ったように笑った。
約束の時間よりも少し早くついた私はゆっくりとCobraの赤い扉を開ける。
フロアに流れるミディアムジャズとビリヤードの音。
笑い合う男女の声に、軽やかなシェーカーの音。
相変わらずCobraは大人の雰囲気満載だ。
フロアをカツンカツンと歩いていると
「伊織ちゃん!!こっちこっち!!」
カウンターから祐吾さんが声をかける。
「あっ、祐吾さん。
お久しぶりです。」
ペコンと軽く挨拶すると
「秀人から話は聞いてるよ。とりあえずココ座って。」
いつもみたいに男らしい笑顔を向けながら。
祐吾さんは目の前のカウンターを指さした。
言われるがままにカウンターへ腰かけると、祐吾さんは
「とりあえずコレでも食べてて」
と、キスチョコの盛り合わせを冷蔵庫から取り出した。
「ありがとうございます。」
祐吾さんがくれたキスチョコはひんやりしてて甘くて美味しくて。
疲れた心にその甘さが染み渡る。
「ちょっと精神的に参ってたから…、凄く美味しいです。」
祐吾さんの気づかいがうれしくて。
素直にそう伝えると、祐吾さんは困ったように笑った。