君を想うと~triangle love~
そんな私の胸の痛みを知ってか知らずか。
祐吾さんは昔話に花を咲かせる。
「アイツずっと言ってた。“伊織以上にドストライクの女がいねー!!”って。」
「え…っ?」
戸惑う私の顔を見てフッと笑いながら。
祐吾さんは懐かしそうに言葉を続ける。
「アイツ、伊織ちゃんと別れていろんなオンナと付き合ってたけど…。
本気で好きになれたのは伊織ちゃんだけだと思うよ。
伊織ちゃん以上に想えるオンナがいなくて真剣に悩んでた時期もあったからな。」
「……。」
やめてよ…、祐吾さん。
そんなこと言われたら余計忘れられなくなるよ。
私も同じなんだよ。
しゅーちゃん以上に想える人がいなくて…、自分を随分誤魔化してたんだから。
しゅーちゃんにそんな風に思われてた…ってだけで単純な私の気持ちは振り子のように揺れ動く。
好きな気持ちが膨らんでいく。
だけど。
「だから…、水島が妊娠して婚約した時には…。
俺は新しい一歩をアイツが踏み出すチャンスだと思ったんだ。」
そう爽やかに言いきった祐吾さんの言葉が。
私を奈落の底に突き落とした。
祐吾さんは昔話に花を咲かせる。
「アイツずっと言ってた。“伊織以上にドストライクの女がいねー!!”って。」
「え…っ?」
戸惑う私の顔を見てフッと笑いながら。
祐吾さんは懐かしそうに言葉を続ける。
「アイツ、伊織ちゃんと別れていろんなオンナと付き合ってたけど…。
本気で好きになれたのは伊織ちゃんだけだと思うよ。
伊織ちゃん以上に想えるオンナがいなくて真剣に悩んでた時期もあったからな。」
「……。」
やめてよ…、祐吾さん。
そんなこと言われたら余計忘れられなくなるよ。
私も同じなんだよ。
しゅーちゃん以上に想える人がいなくて…、自分を随分誤魔化してたんだから。
しゅーちゃんにそんな風に思われてた…ってだけで単純な私の気持ちは振り子のように揺れ動く。
好きな気持ちが膨らんでいく。
だけど。
「だから…、水島が妊娠して婚約した時には…。
俺は新しい一歩をアイツが踏み出すチャンスだと思ったんだ。」
そう爽やかに言いきった祐吾さんの言葉が。
私を奈落の底に突き落とした。