君を想うと~triangle love~
「ま。ついでに言うなら尻軽な女も嫌いかな。」

「はっ?」




無駄なフェロモンムンムン、超絶エロ男のクセに?!





桐谷慎の言葉が信じられずに体を翻してギッと睨むと。

一瞬、アイツはギョッとした顔をしたけれど、すぐに笑って



「あ~。誤解しないで?
体の相性よくて後腐れなくヤれる女は好きだよ?」




と、私の頭をよしよししながら、な~んのフォローにもなってない言い訳を平気で口にする。





はあ!?
意味わかんないよ!!

尻軽女とヤれる女と。
意味なんてどっちも同じでしょ!?


あーっ!!!
イライラする!!!!!





「部長の言ってる意味がさっぱりわかんない!!」






桐谷慎のフェロモンスマイルに負けずにギッと睨み返すと。


「ハイハイ、やきもちやかないの。」



桐谷慎は何を勘違いしたんだか、ふわりと笑って私をギュッと抱きしめる。





な・に・し・て・る・の・よっ!!!!

この男は~っ!!!!!!!





「はっ?!何で私がヤキモチやかなきゃいけないのよ!!!!」

「アレッ?違うの?」

「違うに決まってるでしょ!!!この自意識過剰男~っ!!!!!」






抱き寄せられた体を両手でグイッと押して体を離すと。






「尻軽女とヤれる女とどっちも意味は同じでしょ!?
尻軽女は嫌いなクセにヤれる女は好きだなんて意味わかんない!!」





ハァ、ハァ…。
言ってやった…!!
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