君を想うと~triangle love~
やりきった変な満足感を感じながら体勢を立て直してマットの上でムンッと正座。

腕組みをして桐谷慎を見下ろすと桐谷慎はキョトーンとした顔で私を見つめる。





「だって…違うでしょ?尻軽な女とヤれる女は。」


「だ~か~ら。
その線引きがよくわかんないんですってば!!私にわかるように説明してください!!」


「え~?難しいなぁ……。」






うーんと目をつぶってしばらく考えこんだ後。



「別に可愛くもないのにやたらと言い寄ってきて、下品にHしましょうオーラをだしてくんのが尻軽女でしょ?
正直な所、裸見ても勃ちそうにない女…かな。」





と、ポツリと呟く。






あ、あんた…。
今サラッとすごいこと言ったね……。






呆気に取られながら桐谷慎を見つめていると





「うーん。
で、すぐヤれる女はオスの本能を刺激されるイイ女…が条件なのかな。
ヤった時にオスの征服欲を満たしてくれる女なクセに、お手軽な女??」








チーーーーン。









最っ悪。
とどのつまりは“好み”か“好みじゃないか”ってことっ!?(怒)







「ご立派な趣味ですねっ!!」





あー。
イラつく。

なんかイラつく。







イライラしながらプイッとそっぽを向くと桐谷慎はニコニコ笑いながら




「大丈夫だよ♪
高宮はどっちでもないから♪」





と、私のヒザに頭を乗っけて。
腰に腕を回して子どもみたいに私にしがみつく。







なーによ、どっちでもないって!!!!!









「悪かったわね!!
どーせ、私はフェロモンなし子ですよーだ!!」





パシンと桐谷慎のオデコを叩くと、桐谷慎はアハハと笑いながら



「違う、違う。」




と弁解した。
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