君を想うと~triangle love~
「高宮はトクベツだっていう意味だよ。」





と、呆れたように桐谷慎が笑う。









トクン。








そんな簡単な言葉に、急にトクンとふるえだす心臓。


こんな何気ない一言にトキメクなんて、私はバカな女だと思う。






だけど…。
だけどね??







しゅーちゃんとのコトで疲れきった私。

身も心もクタクタになったわたしの心。


桐谷慎の言葉はそんな私を揺り動かすには十分すぎる一言だった。







「高宮を一言で表現するのは難しいね。」

「はっ?」

「あっさり欲情できるくらいイイ女なんだけど、そんな熱がアッサリ冷めるほど愛しく思える瞬間があってさぁ。

俺の中でバロメーターが行ったり来たりするんだよね。」



そう言って。
桐谷慎は私のヒザの上でゴロンと仰向けになるとウーンと腕組みをして考え込む。






「なんなの、コレ?」




はあ~っ!?



「…知りません!!!!!」







あんた自身がわかんない感情を他人の私がわかるわけないでしょーが!!!(怒)






イラッときて桐谷慎のきれいなオデコをパシンと叩くと。





桐谷慎は少し赤くなったオデコをさすりながら




「前は俺のテクとムスコを総動員してお前の全部を征服してやりたいと思ってた。

オマエの体が俺のテクと体に病みつきになっちゃえば、コッチのモンだと思ってたから。」






と、世にも恐ろしいコトを言いはじめた。





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