君を想うと～triangle love～

その後、聞こえてきたのは多数の足跡。




「ほら!!こっち来いよ!!」









聞こえてきたのはドスの効いたオンナの声。

それを聞いてピンときた。




コレは“呼び出し”という名のイジメだと。






多分よってたかって１人を攻撃し続けるんだ。







―あ～、ヤダヤだ。オンナってマジで陰険だな。









ちょうどオンナ達から死角になってる建物の影で横になってた俺は。




無視を決め込んで、そのまま寝てしまおうと思ってたんだけど。











「ホラ!!早く歩けよ!!」

「…イタッ…。」










―えっ!!!!!?????










悲鳴を上げたオンナの声を聞いて。
驚いて立ち上がる。









「アンタさぁ。シンの幼なじみなんだか、何なんだかは知らないけど。
ちょっと調子にノってんじゃねぇの？」





「…え……？？」






「アンタみたいなドブスがシンの周りをウロウロしてるだけでムカムカすんだよ!!」

「マジでムカつく。」

「…っつーか死ねって感じ。」








「…え……？」











大量の女子に囲まれて。
言葉の集団リンチを受けていたのは…






イブだった。