君を想うと~triangle love~
「つーかアンタみたいに地味で目立たないオンナがシンに釣り合うと思ってるワケ??」


「マジでウザい。
勘違いすんのもいい加減にしろよな!!!!」







「……イタッ……」









…なんだ、コレ。

目の前で起こってるコレは何なんだ。









俺とつりあう?

俺の周りをウロウロしてる?









何?
イブは俺と幼なじみだってコトだけでイジメられてるワケ?
















「…つーか、何。この茶色の髪。
校則違反なんじゃねーの?」


「…イタッ…。」


「オマエなんかが色気づいてもシンは迷惑するだけなんだよ!!!!!!!」








と、一人のオンナがイブの髪をグッと掴んだ瞬間。









ブワッと体中の血が怒りで沸騰した。










イブはきっと泣いてる。

怒ることも不満をぶつけることもできなくて、きっと泣いてる。












そう思うと。

考えるよりも先に体が勝手に動いてた。










「ホント…。
迷惑してるんだよね~。」











ドアの入り口の壁にもたれながら。
腕組みをしてやつらに叫ぶと。









「シンッ!?」










ハッとして。






リンチ女達が一斉に俺を見た。






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