君を想うと~triangle love~
③ 悪魔が天使に恋をした。
「あのね~イブ。
助けてやったのに、まだ泣くの??」
屋上の扉を開けて。
俺は保健室を目指していた。
イブはこんな状態のまま教室には戻りたくないだろうし。
落ち着くまで少しゆっくりする時間が必要かな…?と思ったから。
カッコよくお姫様だっこのまま階段を降りようとは思ったけど…。
残念なことに俺の腕力はもたず。
仕方がないからイブをゆっくり降ろし、俺はアイツの左手をギュッと握る。
手を繋いだのなんて何年ぶりかわからないけど。
アイツの小さくて柔らかい手のひらは、なぜかとても気持ちよかった。
「…うっ、…ひっ…。」
…に、してもだ。
コイツ、泣きすぎだろう。
「イブ。いい加減泣きやめよ。」
「…っ…。だって…っ。」
あ~。
ホントにめんどくさい!!
『いい加減にしろよな!!』
と叫ぼうとした時。
イブは涙を浮かべながらこう言った。
「う、うれしかったの。
慎ちゃんが私を…“好き”って言ってくれたことが…。」
そして俺の腰を正面からギュッと抱きしめると。
「あ、あのね。
私も好きだよ、慎ちゃん。
ぶ、不器用だけど優しくて…心のキレイな慎ちゃんが…大好きだよ。」
と。
俺を好きだと言って。
イブはワンワン泣いていた。
助けてやったのに、まだ泣くの??」
屋上の扉を開けて。
俺は保健室を目指していた。
イブはこんな状態のまま教室には戻りたくないだろうし。
落ち着くまで少しゆっくりする時間が必要かな…?と思ったから。
カッコよくお姫様だっこのまま階段を降りようとは思ったけど…。
残念なことに俺の腕力はもたず。
仕方がないからイブをゆっくり降ろし、俺はアイツの左手をギュッと握る。
手を繋いだのなんて何年ぶりかわからないけど。
アイツの小さくて柔らかい手のひらは、なぜかとても気持ちよかった。
「…うっ、…ひっ…。」
…に、してもだ。
コイツ、泣きすぎだろう。
「イブ。いい加減泣きやめよ。」
「…っ…。だって…っ。」
あ~。
ホントにめんどくさい!!
『いい加減にしろよな!!』
と叫ぼうとした時。
イブは涙を浮かべながらこう言った。
「う、うれしかったの。
慎ちゃんが私を…“好き”って言ってくれたことが…。」
そして俺の腰を正面からギュッと抱きしめると。
「あ、あのね。
私も好きだよ、慎ちゃん。
ぶ、不器用だけど優しくて…心のキレイな慎ちゃんが…大好きだよ。」
と。
俺を好きだと言って。
イブはワンワン泣いていた。