君を想うと~triangle love~
そんな俺に転機をおこしたのは……。

高宮に見せたあの写真だった。











高校の入学式の日に。
イブと龍と俺の3人で撮った写真。







子どもの頃はイブと一緒によく写真を撮ってたけど、最近は全くと言ってもいいほど撮ってない。





そんなこんなで、この写真はいつもスケジュール帳の中に忍ばせてたんだけど。










「シン~、なんか落ちたぞ~……って!!!!!!!

うわっ!!!!この子、超~かわいくね!!!!????」















つい、ポロっと。

ついポロっと油断をしてクラスのダチの前で落としてしまった。








「えーっ。何、何~!?」

「見てよ。シンの隣に映ってる子、ヤバくね?」

「あら~。
この子がシンの本命ってワケ??」







落ちたが最後。
たらい回しにされるイブの写真。









類は友を呼ぶんだか、俺の友達はみんなチャラい。





来るもの拒まず、去るもの追わず。







そんなやつらにイブの写真を回されてるのはなんだかイラつく。










「返して。」










面白そうに見てる3人の男どもから写真をバッと奪って、元ある場所に戻すと。








「ふーん。」


「なに~?晴人(ハルト)」











ニマニマしながら俺の顔を見て。
俺たちの仲間内一番の遊び人、晴人が俺に声をかけた。










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