君を想うと~triangle love~
「そのコ、シンの何なの?」


「幼なじみ。
わかったら手ぇだすなよ。」








自分のコトを棚にあげといて何だけど。
コイツはイイヤツだけど手が早い。




こんなんにイブが狙われるかと思うとゾッとする。





「へー。シン、その子のコト好きなの?」






違うといいたい。
だけどココではっきりさせとかないと、後々面倒なコトになる。







「……好きだよ。だから邪魔すんな。」








冷静に状況を分析した結果。
はっきりと自分の気持ちを宣言したほうが賢いと判断した俺は。
晴人に向かってハッキリと宣言した。









すると晴人は“ヒューゥ”と口を鳴らして



「ふ~ん。…で?
もうヤったの?」




と、興味深そうに聞いてくる。







は~。
やっぱりそうくるか。


普段の俺を知ってたらそう思うだろうな。







「ヤってないよ。」








と言うと周りにいた男ども全員がザワつきだした。








「は?どういうこと?」

「なに!?シンちゃんどうしちゃったワケ?!」

「はっ!!
もしかして……。」





「「ED!?」」









は~マジで鬱陶しい。








「別に。
そんなんじゃないよ。」






誰がEDだ、誰が!!

俺はいたって健康だ。

俺のムスコさんは毎朝元気だぞ!!





ムスッとしながら答えると。




「どういうこと?
普段のシンなら速攻口説いてヤッちゃうでしょ?」





晴人が心配そうに俺に声をかけた。







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