君を想うと~triangle love~
「理央…」

「相変わらずバカだねー、伊織は。」




理央は“はー”とため息をついて私のベッドに座る。




「元カレに二度惚れするなんて、バカだね。」



なっ……!!




ガバッと起きて

「ちがう!!!!」

否定すると。





「じゃーなんでさっき嘘ついてまで電話切ったの?
なんでそんな悩んでる顔してんの?」





ぐっ……。





「あれからアンタまともに恋愛してないじゃん。
たまに男ができたと思ったら全~部、藤堂先輩に似た男。しかもアッサリスッキリすぐ別れるし。」


「そんなこと……!!!!」




「ある。アンタにはっきり言ったげる。
アンタはずーっと藤堂先輩が忘れられずに引きずってんのよ。」





いつもおちゃらけてる理央が真剣な目をして私を見つめる。




やめてよ…。
私は認めたくないよ、理央。







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