君を想うと~triangle love~





……は?





何、コレ。








俺はイブの行動が信じられずにアイツが触れた唇を右手で触る。









「慎ちゃん。私も好きだよ。
慎ちゃんのコト、男の子として好きだよ?」








クリッとした目で。
俺を見ながら微笑む天使。








…は??
意味がわからない。







ポカンとしながらイブを見つめると。
イブは俺の右手をギュッと握りしめた。






「フフッ。
晴人くんの言うとおりになった。」


「…へっ??」






何?
晴人の言うとおりって。






イヤな予感がしながら話を聞くと。








「あのね。慎ちゃんがトイレに行った時に言われたの。
伊吹ちゃんはシンのコト好きなんでしょ?って。

俺が協力してやるよ、って。」



「はぁ~っ!!!!????」










その後。
イブの話を集約すると、こうなった。




俺がトイレに行った時に渡した紙には。
やっぱり晴人のケー番とメアドが書かれていたらしい。




龍との約束を守って、受け取らずに突き返そうとすると。




『すぐ捨ててもかまわないから、一応今だけもらって?
シンのヤツが見てる今がチャンスだから』




と、耳打ちされたらしい。









俺がトイレに消えた時には、


『俺の言うとおりにすれば2人は両想いになれるから。』



と、言われ。
何を言っても“うん”と言えと言われたらしい。








「えっ?じゃあ日曜日は??」


「約束なんてしてないよ?
話を合わせてねって言われたから合わせただけだよ??」



なにっ!!!???



は~る~と~!!!!!!!!!!!!





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