君を想うと~triangle love~
ムカつく。

久しぶりにムカつく!!






この俺が晴人の手のひらの上で転がされてたかと思うと、異常にムカつく!!






だけど…






「晴人くんって魔法使いみたいだね。
何で私と慎ちゃんのキモチがわかったんだろうね。
すごいね。」






なーんて、目の前にいるイブが笑うから。

これはこれでよかったのかな…なんて思い直した。






「イブ。」

「なあに?」

「一つ聞いてもいい?」





そう言って。
俺はイブの小さな体を引き寄せてギュッと強く抱きしめた。






「俺のコト…、好きってホント?」






なんとなくコイツの“好き”は信用できない。

この期に及んで“男の幼なじみとして好き”とか言われたら。

俺はマジで立ち直れないと思う。






確かめるように囁くと



「うん。好きだよ。」



と言って。
イブは俺の体を抱きしめ返す。








じゃあ…さ。

ちょっと確認してもいい??








「ウソじゃない?」

「うん…。ウソじゃないよ?」





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