君を想うと~triangle love~
幸せだった。


大好きな人が自分のコトを好きだと言ってくれる喜び。


体を重ねた時の幸福感。



人と深く繋がる喜びも、安心感も全部全部イブが俺に教えてくれた。




ずっとこんな日が続いて。

当たり前の日常がずっと続いて。

大学を卒業して俺が社会人として一人前になれたら。





イブにプロポーズしよう。





イブの家族みたいに温かくて心地いい、春の日だまりみたいな家庭を作りたい。







あの時の俺の一番の夢は大手企業に勤めることでも

部長になることでも

いい服をきて、いい家に住むことでもなかった。





イブと家族になること。

それが大きな夢だった。







必ず実現できる、近い未来の大きな夢。





それを壊したのは…親父からの1本の電話だった。






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