君を想うと~triangle love~
私はあんまりそのことは考えないようにしてたし、理央が触れることもなかったからスルーしてたけど…。



理央は薄々勘づいてたんだと思う。

私がしゅーちゃんの影を追いかけていることに。





「もう自分を誤魔化すのはやめな、伊織。
アンタは藤堂先輩が好きなのよ。」



…うん、そうだと思う。




「うまくいってもいかなくてもいいじゃん!!
とことんやって、スッキリしなよ。
じゃなきゃ…アンタこのまま一生変われないわよ。」




だけど…怖い。





結構サバサバしてる私なのに、しゅーちゃんのことに関しては臆病になる。





「ま。
まずは最初の一歩から踏み出してみれば??」







理央は私のベッドから携帯を取るとピピピッと何か操作をして。

ポイッと私に投げた。






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