君を想うと~triangle love~
父さんが苦労して漕ぎ着けてくれたチャンスなことはわかってる。
だけど…、今さらどうなる?
俺にはイブがいる。
龍がいる。
友達がいて、
自分を愛してくれる両親もいる。
別にそれ以上のものは必要ない。
「大丈夫。認知なんてされなくても俺は生きていけるから~♪」
ハハッと笑ってイブの手に指をからめ直すと。
「あっ!!忘れてた!!」
と突然イブがすっとんきょうな声をあげた。
「はあ?忘れてたって…何をだよ。」
「私ね。今日これから友達と約束があって、今すぐ行かなきゃいけないの!!」
「…はあっ!?」
「だから…ね。
慎ちゃんはオジサマの所へ行って大丈夫だよ!!」