君を想うと~triangle love~
あんな大人っぽい顔してるくせに、中身は子ども。




「…ナイスバディ子のくせに。」





懐かしい伊織のあだ名を思い出して。
フッと笑いながら黄色のクマを手に取る。






なんだろうな。
この感じ。




凄い切ねぇ。





ビーズのクマのストラップに初めてのキス。

初めてのデートに初めてのSEX。






全部、全部、伊織が俺に教えてくれた。


人を好きになる切なさも思われる幸せも全部。







なのに…。

なんでだろう。






俺はいっつも最後の最後で伊織を傷つけてしまう。



大事にしたいと

ずっと一緒にいたいと思ってんのに。





いつも泣かせることしかできない。




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