君を想うと~triangle love~
「伊織。じゃあ何の為にここに来た!?」






こんな目を伊織に向けたことがあるだろうか。




いや…、ねぇな。




非難するような、アイツの存在自体を否定するような。


俺の怒りの全てを向けたこんな目を伊織に向けたことは…

今までなかった。




伊織はそんな俺の視線にビクッと体を震わせて。

怯えたような目で俺を見つめた。





「ここにいる…ってことは俺を選んでくれたからなんじゃねぇの?」


「しゅーちゃん…。」


「なんなわけ?
なんでここに来た?
意味がわかんねぇよ!!!!!」






わかりたくない。


伊織がなんの為にここに来たのかなんて知りたくない、わかりたくない。





聞きたくない。

伊織の口から真実は。






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