君を想うと~triangle love~
「俺は…。
伊織が俺の隣に似合うか似合わないかなんて…思ったことすらないよ。」
優しいところ
子どもっぽいところ
素直なところ
思いやりのあるところ。
俺は伊織の中身を好きになったんだ。
外側なんてどうだっていい。
わかって欲しくて。
伊織にだけはわかって欲しくて。
少し声を荒げて訴えると。
「…うん…。わかってる。
わかってるよ……。」
と、伊織は力なく答えた。
「じゃあ…、なんで!!!!!」
なんでそんなこと言うんだよ!!!!!!!
そう繋げようと手を振り払ってアイツの目を睨み付けると。
「だから…ダメなの。
私としゅーちゃんの好きは対等な好きじゃない……」
寂しそうに。
伊織はそうつぶやいた。