君を想うと~triangle love~
「私…、私ね。
ずっとその気持ちが消えたことなかったの。」


「………。」


「しゅーちゃんと付き合ってても私は“付き合ってもらってる”って意識がどこかにあったの。」






やめてくれ。

嫌だ。聞きたくねぇ。

なんなんだよ、付き合ってもらってる…って!!!!

もう…勘弁してくれ…。








そんな俺の気持ちは無視をして。
伊織はどんどん話を進めていく。








「しゅーちゃんと一緒にいると、幸せなのに無理してる自分がいるの。
好きなのに寂しいの。」







「……なに…、それ…。」









じゃあ、あの時感じた

愛しさも

切なさも

好きってお前の言葉も全部ウソだっていうのか?






抱き合えた喜びも1つになった悦びも、満ち足りたあの幸せな気持ちも、俺だけなのか?


俺だけが感じてただけなのか……??


そう…お前は言っているのか…??



< 437 / 468 >

この作品をシェア

pagetop