君を想うと~triangle love~
「ドS…」


「知ってるでしょ?」


「うん…、まあ。」








イケメンドS部長の桐谷慎。

ずっと翻弄されてきた。

コイツの言葉に、コイツの行動に。







「じゃあ言わせてもらうけど。」


「うん。」




「私は…アンタの顔も性格も。
はっきり言って、全~然好みじゃないよ。」


「はあっ??!!」






今さら何を言うかと言わんばかりの顔で。

桐谷慎は真ん丸い目をして、私を凝視する。






「アンタの軽い所が嫌い。
無駄にカッコいい外見もキライ。
エロい所もキライ!!」






「……はあっ!!!????」





桐谷慎の顔にはピクピクと青筋が立っている。


ヤツは今にもキレて暴れだしそうで、正直怖い。






だけど…これだけは言いたかった。




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