君を想うと~triangle love~
ギッギッ……
小さな部屋に響く、きしむベッドの音。
「あっ…はぁっ…。」
「エロイ顔。キモチいいの?高宮。」
「…んっ…。キモチ…いい…っ!!!!!」
「ん。イイコだね。
もっとキモチよくしてあげるよ。」
「んっ…あぁぁっ!!!!」
キモチよくしてあげる…なんて豪語したクセに。
結局、私は桐谷慎に翻弄されて。
彼が与えてくれる快感に酔いしれていた。
だけど…。
「好きだよ、高宮。
高宮がキモチいいと、俺がキモチいい。」
私の上で汗をかきながら。
私の中を彼の欲望が攻めあげながら。
桐谷慎は切なそうに顔を歪める。
「うん…私も…だよ、桐谷慎…。」
あなたがキモチいいと私もキモチいい。
あなたがキレイな顔をちょっと歪めるだけで。
はしたなく私は感じてしまう。