君を想うと~triangle love~
「はじめまして、高宮伊織です。」



ペコッと軽く頭を下げると祐吾と呼ばれた人はニコッと笑って



「はじめまして、伊織ちゃん。俺は元木祐吾(モトキユウゴ)。
この店のマスターです。」


と笑う。


祐吾さんはダメージジーンズにTシャツ。
皮ジャンが似合いそうないかつい外見とは裏腹に笑うと意外と可愛い。



そのギャップが面白くてマジマジ顔を見てると。




グイッ。





しゅーちゃんに思いきり腕を引っ張られた。





「ダーメ!!
伊織。泣きたくないならコイツはやめとけ!!」

「はっ??」




突然、何をいうかこの男!!!!!






ポカーンとしながらしゅーちゃんを見ると。






「コイツ超~遊び人なの。
女に本気にはならねー男だから。」




えっ!?






バッと振り返って祐吾さんを見るとニイッと笑ってしゅーちゃんの肩をバシンと叩いた。






「失礼な!!一応本気にはなる時もあるぞ。」

「はいはい。
どーせ1時間だけだろ?」

「当たり前!
Hな女の子は可愛いじゃん。本気にならねーワケねーだろ??」




そう言ってガハハと豪快に笑う祐吾さん。
隣にはハァと大きくため息をつく、しゅーちゃん。



私はといえば。




ガーン。
この人も桐谷慎と同じ部類なのね……(涙)





新たに現れたエロ男にガッカリを隠せないでいたんだ。
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