君を想うと~triangle love~
桐谷慎と??
桐谷慎と私は……。





「…上司と部下…でしょ?」






桐谷慎は部長で私は平社員。
私から見た桐谷慎は上司でしかない。




変なコト聞くなー。
しゅーちゃんは。




しゅーちゃんが何か言いたげに私の顔を見る。
少し口が開いたその時。



「お二人さん、お待たせ。」





タイミング悪く祐吾さんがドリンクを持ってきた。





「秀人にはいつものジンライム。
伊織ちゃんにはハジメマシテの意味を込めてシャンパンベースのミモザ。

よかったら飲んでみてね。」




ニヤニヤ笑って、しゅーちゃんの肩をお盆でポンと叩くと。
祐吾さんはまたカウンターに戻っていく。







目の前に置かれたミモザ。
口の中に入れるとシュワシュワと高級な泡が口内を刺激する。




「おいしい。」




初めて飲んだミモザのおいしさに感動してしゅーちゃんの顔をじぃっと見ると。




しゅーちゃんは切なさそうにニコって笑って…







チュッ








私の唇に…

甘い甘いキスを落とした。
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