君を想うと~triangle love~
一瞬凍りつく心臓。

時が止まったかのように微動だにせず見つめる私から視線をそらして



「俺は許せなかったよ、部長が。」



そう言ってしゅーちゃんはジンライムを喉にグイッと勢いよく流し込んだ。




「俺は伊織のこと忘れたことない。どんな女と付き合っててもお前と比べちまう。

諦めなきゃ…って思ってた。
過去の恋にしがみついてんのもカッコわりぃしな。」



しゅーちゃんは私の顔をみてニッと寂しそうに笑う。




「だけど…また伊織と出会った。」

「…えっ??」

「女々しいヤツって言われてもいい。
俺……、どうしてもお前を諦められない。」




しゅーちゃんはそう言って。
私の右手をギュッと握る。





「伊織。
やり直してくれないか??俺と。」
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