君を想うと~triangle love~
ポタッ
ポタッ
スカートの上に描かれる丸い大きなシミ。
「い、伊織っ!?」
突然泣き出したもんだからしゅーちゃんは慌てふためいてる。
オロオロしながら辺りを見回して。
カバンの中からハンカチを取り出して、すまなさそうに私の涙を拭う。
「わ、わるい。
迷惑だったよな。」
しゅーちゃんの…バカ。
鈍感。
「違うよ。」
「…へっ??」
「この涙は嬉し涙なの!!!!!」
そう言って。
私はしゅーちゃんの胸に顔を埋めて、彼の体をギュゥって抱きしめた。
厚い胸板に広い背中。
あの頃と同じ香水の香り。
「い、伊織!?」
バカ。
迷惑なわけないじゃん。
「勝手に決めつけないで。」
「えっ!?」
「忘れられなかったのは私も同じ…だよ。」
「……マジ??」
マジだよ。
大真面目だよ。
自分でもあきれてるんだから。
今時、初恋の人が忘れられない女がいるなんて…、ドラマの世界にしかいないと思ってた。
ポタッ
スカートの上に描かれる丸い大きなシミ。
「い、伊織っ!?」
突然泣き出したもんだからしゅーちゃんは慌てふためいてる。
オロオロしながら辺りを見回して。
カバンの中からハンカチを取り出して、すまなさそうに私の涙を拭う。
「わ、わるい。
迷惑だったよな。」
しゅーちゃんの…バカ。
鈍感。
「違うよ。」
「…へっ??」
「この涙は嬉し涙なの!!!!!」
そう言って。
私はしゅーちゃんの胸に顔を埋めて、彼の体をギュゥって抱きしめた。
厚い胸板に広い背中。
あの頃と同じ香水の香り。
「い、伊織!?」
バカ。
迷惑なわけないじゃん。
「勝手に決めつけないで。」
「えっ!?」
「忘れられなかったのは私も同じ…だよ。」
「……マジ??」
マジだよ。
大真面目だよ。
自分でもあきれてるんだから。
今時、初恋の人が忘れられない女がいるなんて…、ドラマの世界にしかいないと思ってた。