World
「あー暇!」そう言って藤堂さんは
エプロン姿のまま雑誌の立ち読みを始める。
時計の針は深夜の2時を回ったところ。

24時間営業のコンビニとは言え
客は絶え間なくやってくるわけではない。
特にこんな田舎じゃ1時を過ぎると
ピタリと客足は途絶えてしまう。
こんな日でも、それは同じだったようだ。

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