World

2

高校時代の僕は、普通のどこにでもいる
平凡な生徒だったと思う。
友達も多くはなかったが少ない方でも
なかった。 学校生活は楽しかったし
クラスにも部活でも、当たり前のように
自分の「居場所」はあった。

進路を決める時期にも、特に悩んだ
記憶はない。 当たり前のように大学進学を
決め、そして合格した大阪の大学に通うため
地元の滋賀を離れ学校近くのマンションに
一人暮らしを始めた。

全ては順調。親も喜んでくれた。
そして僕自身も、春から始まる大学生活と
1人暮らしの生活に思いを馳せた。



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