BLACK MOON

失踪

『どうしたんだい?』
マグさんが口を開く。


カタンと音がして
布製の机と肉球の椅子が出てきた。

机の上には、花でできたマグカップが乗っている。




『落ち着いたら話しておくれ』とマグさんは言った。








僕は頷いてぷにぷにの椅子に座ると、カップに紅茶が注がれた。







いい香り....



ゆっくり飲む。








一息つき重い口を開く。



「父と母がいなくなったんです。」

体が震えている。








『いなくなった!?』目を見開くマグさん



僕は続ける
「今日ごはんのときに電気が消えて、それから....」






マグさんは焦りだした。
『なんてことだ!!前と同じではないか!!』










ぽかんとする僕に

『国が滅ぼされそうになったときと一緒なんだ!!!』とマグさんは怒鳴った。



身体がびくっとなり
ふとマグさんは我に戻る



『いや...すまなかった...。取り乱してしまったね』


マグさんは続ける
『昔の事件と一緒なんだよ。あの竜の時と...きっとそうなら、次は君が危ない。急いでダミ-を作らなければ』





ただの強盗かもしれないのになんで?
僕はずっとぽかんとしていた
もしそうなら、お父さんとお母さんはどこにいるの?



『とりあえず警護に捜させねばならん。ちょっと待っててくれ。』と言うとマグさんは一瞬で消えた。




あの...



僕はどうしたらいいの-っ!!(汗

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