BLACK MOON
「え??」
全く意味がわからない。





マグさんはゆっくり話し始める。



『カルア君が今家に帰ったら、君がさらわれる可能性が高い。わかるかな?』








「なんで?」


さっぱりわからない僕。







『さっきも言ったが、あの時と一緒なんだ。君のおじいさんの親、つまり....ひいおじいさんとひいおばあさんは同じ目にあってたんだ。』





僕の全身になぜか鳥肌が立つ。





マグさんは続ける。



『そして、数日後...君のおじいさんに手紙が届いた。"一人で来れるなら親は助けてやる"と。その時、私たちはそんな手紙なんて知らなかった。おじいさんは、こっそり一人で助けに行ったんだ。そして閉じ込められた。奴らはレベルの高い魔法使いの集団。だから勝てるはずもない。そして竜を作らされた。』



ゾッとする話しだった。
子供の僕には辛すぎる。

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