BLACK MOON
確かに僕も同じ状況なら、一人で助けに行っただろう。


『そうなるとは確定はしていないが、一応可能性はあるわけだ。だから身体はここに置いてほしい。形だけのカルア君を作るから、その中に君の中身を入れるんだ。』

そう言ってマグさんは白い塊を取り出し、僕に当てた。


すると...もにょもにょと動き出し、僕になった。


「うへぇ!!!気持ちわり-」
僕は目を逸らす。




『目をつぶって』とマグさんに言われる。




言われた通りにすると...








???




あれ???





目をつぶってるはずなのに、くっきり見える!!!なんで???


右にいたマグさんは左に、前には目をつぶっている僕がいた。




マグさんは笑顔で言った。
『さすがカルア君。入るのが上手い。』






状況が把握できてない僕に説明をしてくれた。







『これがダミーなんだ。
ただし魔法は使えない。
ちょっと不便だがテレパシーで私が君のしたい魔法を代わりにするんだ。これで生活できる。
ダミーに入るには魔力がたくさんいるんだ。大人でも難しいぐらいにね。
しかし、どうやらカルア君には簡単すぎたようだね(笑)ダミーに入るのに魔力がいるから魔法が使えなくなるんだよ。』




なるほど....
やっと理解ができた。


でも代わりにテレパシーで読まれるなんて恥ずかしい///
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