BLACK MOON
「いってきます!」




今日も裏道を通る






はずだった。





『どこいくの?』と女の子に呼び止められてしまった。





声の主はミリィちゃん。
くりくりな目でふわふわカールの髪の毛、お人形のような綺麗な子。
ボクの近所の子であり、ひそかに好意を持っている。


「おはよ!今日は早いね」

『おはよう!今日は早く起きちゃったの。ところで、どこいくの?学校こっちだよ?』

「そうなんだけど...」
いつも誰にもばれないようにするために早く出てるんだけどなぁー。まぁいいか。

『なに??』

「んー。ミリィちゃんだけ特別ね!こっち来て。」

『え??うん。』


二人で裏道トンネルをくぐる。
『すごぉい!!!こんなところに近道あったんだ!!』
「いや、作ったんだ(汗)」

『えぇぇ!?ほんと?すごいすごい!』

照れるじゃないか///
「たいしたことないよ(汗)あ、ここ秘密ね。」

『わかったぁ。そのかわり私もこれからつかっていい?』

「いぃよ。」

『やったぁ*これで遅刻がなくなるっ!』

ミリィちゃんはかなりの遅刻魔なのだ。
だから今まで気づかれなかったんだけど....今日はきっと鉄が降るな(汗)
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